自分が自活しようと動き出して、気づいたことがある。
障がい者の社会復帰。
これは、難しい。
言葉ではずっと知っていた。
でも、実際に動いてみて初めて、その難しさの正体がわかった気がする。
朝、目が覚める。
一番最初に考えることがある。
「今日の自分のメンタルは、いいのか。悪いのか。」
それが決まらないと、何も始まらない。
仕事のことも、予定のことも、その前に
「自分がその日、どんな状態になるか。」
それすら自分で決められないところから、始まっていた。
単発のアルバイトを探していた頃。
いいな、と思う求人を見つける。でも、応募ボタンを押せない。
明日の自分の状態が、読めないから。
体調がいいと約束できない。
それだけで、選択肢が一つ、また一つと消えていく。
「やる気がない」わけじゃない。
「頑張ればできる」わけでもない。
自分の状態を、自分で保証できない。
それだけのことが、こんなにも重い。
社会復帰というのは、
本人の努力だけで進めるものじゃない。
そのことを、動いてみて初めて知った。
昔、病院の先生に言われた言葉がある。
「この病気は一生治らない」
その言葉は、今もどこかに残っている。
治療という枠の中で聞けば、そうなのかもしれない。
でも、
「治る/治らない」という話と、
「社会で生活できる/できない」という話は、
本当は別の話なんじゃないか。そう思うようになった。
そして
「完璧な伴走者がいれば。障がい者の社会復帰は難しくないんじゃないか。」
そんな気がしている。
「完璧」というのは。ノウハウのことじゃない。
「その人が本当に必要としているものを見極め、必要なことを、伝えること。」
それだけだと思う。
社会復帰が難しいのは、
本人の力が足りないからじゃない。
手を差し伸べてくれる存在に、出会えるかどうか。
それだけの話なんじゃないか。
ただ、ひとつだけ確かなことがある。
時間と根気がいる。
そういう人が現れたとしても。
すぐに何かが変わるわけじゃない。
関係を築くのに、時間がかかる。
理解し合うのに、時間がかかる。
完璧な伴走者がいても、時間がかかる。
それでも
その時間を、惜しまない誰かがいること。
たぶん、それが全部なんだと思う。
私がそんな人に出逢えたように私も誰かに何かを伝えていけたらいいなと思う。
障がい者の社会復帰
投稿日:2026/09/14
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